釣り場ナビをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、いつも私たちが利用させていただいている「漁港」という場所について、少し深く知っていただきたいお話です。
先日、明石市にある林崎漁港へ行ってきました。
林崎漁港は、全国でも知られる「海苔の名産地」。
春先・秋・そして12月のノリの繁忙期には、朝の水揚げ作業が特に忙しくなり、漁港の中では多くの漁業者さんが慌ただしく仕事をされています。
「林崎漁港の海苔漁の歴史について」
兵庫県明石市の林崎漁港は、生産量日本一を誇る「兵庫のり」の中核を担う産地です。
その歩みは、自然の厳しさを技術で克服してきた歴史でもあります。
歴史の始まりと革新:
1954年(昭和29年)頃に養殖が始まりました 。
明石海峡の激しい潮流を活かすため、1964年頃に網を海面に浮かせる「浮き流し式」を確立 。
これにより、肉厚で歯切れの良い高品質な海苔の大量生産が可能となりました。
日本一への返り咲き:
近年は「海がきれいに選なりすぎた(貧栄養化)」ことによる色落ちが課題でしたが、2021年度より漁師と農家が協力して「ため池のかいぼり(栄養豊富な泥水の放流)」を実施 。こうした努力が実り、兵庫県は2022年度から3年連続で生産量・産出額ともに日本一に輝いています 。
品質の証:
明石海峡の恵みを受けた林崎の海苔は、色が黒く艶やかで、香りが強いのが特徴です 。
特に希少な「一番摘み」は、とろけるような口どけから高級品として高く評価されています。
そんな中
釣り人の車が作業スペース前に停まってしまい、漁師さんの仕事が止まってしまう。
こうした声が実際に漁師さんから届いています。
たとえば…。
- パレットの前に車が停まり、荷物が運べない
- 船の横付けやクレーン作業の動線が塞がれる
- 漁港に車が多すぎて作業車両が入れなくなる
特に“朝の水揚げの時間帯”は1分1秒が勝負
漁業者さんにとって漁港は“生活の場であり、仕事場”。
そして釣り人にとっては“楽しむための場所”。
この目的の違いが、知らないうちにトラブルの原因になってしまっています。
こんなことに、ならないためにも。
この動画は、AI動画ですが、
何気なく停めた一台の車が、
作業を止めてしまうこともあります!ご注意ください。
釣り人に知ってほしい「漁港のリアル」
漁港へ訪れた際に、漁師さんと直接お話しする機会がありました。
その中で印象的だったのが、こんな言葉です。
「邪魔をしようと思って止めてるわけじゃないのは分かる。
でも、作業の流れは本当に止まってしまうんや…。」
釣り人側に悪気は全くありません。
しかし、知らないことで迷惑をかけてしまうことがあるのです。
特に林崎漁港では、
・ 海苔の作業期は 朝の水揚げ時間が最も混む
・ 水揚げの際に、護岸周辺や通路を大きく使用する
・ トラックや作業車が頻繁に出入りする
・ 荷物の上げ下ろしは重機を使うこともある
・ 作業スペースは一時でも塞がると仕事が遅れる
これらを釣り人が理解するだけでも、漁港の雰囲気は大きく変わります
釣り人ができる「たった3つの配慮」
次の3つだけでも、漁港と釣り人の関係は大きく改善すると考えています。
- 作業エリア(パレット前・船着場・建屋前)には絶対に駐車しない
漁港では“止めないでほしい場所”をあえて書いていない漁港も多いです。
理由は「すべての作業が可変で動くから」。
つまり、どこでも作業が始まる可能性があると思ってください。 - 朝の作業時間帯は車の出入りを控える
特に林崎は 朝〜午前 が最繁忙帯。
この時間に港内深部へ車で入ると、作業の遅れに直結します。
駐車場所が解らなければ、漁業関係者の方に聞いて教えてもらえばいいのです。 - トラブルになりそうな場面を見たら、釣り人同士で注意し合う
「ここは漁師さんの作業スペースですよ」
「車を少しずらした方がいいですよ」 など、
釣り人同士の声かけが一番効果があります。
釣り人のマナーアップがより良い釣り場にしてくれます。
釣り人と漁港が“共存”できる未来のために
漁港は、釣り人にとってかけがえのない場所。
一方で、漁業者さんにとっては、日々の仕事の場であり、生活そのものを支える大切な基盤です。
お互いが気持ちよくこの場所を使い続けていくために、 私たち釣り人にできる一番の第一歩は、「漁業への理解を深めること」だと感じました。
その理解が少しずつ広がっていけば、 漁港が「釣り禁止」になってしまうリスクも減り、 結果として、私たちが安心して釣りを楽しめる環境につながっていきます。
漁師さんや漁業関係者の方にとって、漁港は職場であり、 日々の暮らしに直結する場所です。
私たち釣り人は、その場所で“たまたま釣りができるから楽しませてもらっている”
しかも、多くの漁港は無料で開放されています。
その事実を、改めて心に留めておきたいと思います。
釣り場ナビはこれからも、 地域の漁業者さんの声を大切にしながら、 釣り人と現場をつなぐ“橋渡し役”として、情報発信を続けていきます。
今回お話を聞かせていただいた林崎漁港の漁師さん、 そして全国の漁業関係者の皆さまへ。 釣り目的で漁港を使わせていただき、 本当にありがとうございます。











